二条城

京都二条城町にある世界遺産。時の将軍・徳川家康が築き、15代将軍 慶喜が大政奉還を行ったお城として知られている。

歴 史

1603年(慶長8年)、江戸幕府初代将軍・徳川家康が、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため築いた城で、将軍不在時は、江戸から派遣された武士、二条在番によって守られていた。
3代将軍家光の時代に、後水尾天皇行幸のために城内は大規模な改修が行われ、二の丸御殿にも狩野探幽の障壁画などが数多く加えられた。壮麗な城に天皇を迎えることで、江戸幕府の支配が安定したものであることを世に知らしめる狙いがあったとされている。
1867年(慶応3年)には15代将軍の慶喜が二の丸御殿の大広間で、約260年間続いた江戸幕府の政権を朝廷に返す「大政奉還」の意思を表明した場所として知られている。1994年(平成6年)にはユネスコ世界遺産に登録された。
 

見どころ

二の丸御殿は全6棟の建物からなり、江戸初期に完成した住宅様式である書院造の代表例として日本建築史上重要な遺構とされている。江戸城、大坂城、名古屋城の御殿が失われた今、国内の城郭に残る唯一の御殿群として国宝に指定されている。
二の丸御殿に残されている障壁画の数は、なんと約3,600面。そのうち、後水尾天皇行幸の大改築の際に描かれた「松鷹図」をはじめ、1,016面の傑作が国の重要文化財に指定されている。
当時、棟梁として制作を指揮したのは、名だたる戦国武将や大名から愛された狩野派のなかでも、幕府お抱えの天才絵師として名を馳せた狩野探幽。
現在の殿内では、作品保護のためレプリカがはめられているが、「二条城障壁画 展示収蔵館」で原画を見ることができる。

   

 
名  称 二条城(にじょうじょう)
所 在 地 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
拝 観 料 一般1,300円、中高生400円、小学生300円
営業時間 開門:8:45 ~ 16:00(閉門17:00)
電話番号 075-641-7331
公式HP https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp

京都山科ホテル山楽から二条城までの行き方

公共交通機関 ホテル→東西線 山科駅 太奏天神川行きで7駅、二条城前駅で降車して徒歩6分 290円 約23分
バス 三条通りと府道37号 経由 約21分